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1 「国家予算」と「国家決算」
決算行政監視委員会は文字どおり国の国家予算の使われ方と行政を監視する委員会ですが、予算を扱う予算委員会に較べ比較的(実はかなり)地味な委員会です。
『予算』はこれから使うおかねの話、『決算』はすでに使ったおかねの話です。
国家予算だ国家決算だの話をひとまずおいておいて、私たちそれぞれの家庭の場合を考えても、例えば親とこども、財布を握っている親を説得しないとこどもがおこづかいを貰うことができないとすると、親への説得はより真剣となります。これに対して使ってしまった後のおカネの使い道の説明は、(たとえ真剣であっても)、真剣度の質が本質的に違うのではないでしょうか。
本質的な真剣度の違いは国の場合(予算を使う前と後の各省庁の対応)にもいえるのではないでしょうか。そもそも『国家予算』という言葉はよく耳にしますが『国家決算』ということばはあまりききません。おそらく平成の大不況とよばれる我が国の現状の根本的な原因は、日本における『国家決算』という意識の欠如、『国家決算』への監視の甘さにあるのではないでしょうか。何でも欧米がよいとはいいませんが、少なくともアメリカなどでは監視に該当するモニタリング(monitoring)とかオーディティング(auditing)という意識と役割が日本より進んでいるのではないでしょうか。欧米では国家に限らず企業においても『予算』に並んで『決算』が重要視されています。『決算の意識』をひとことでいうと、"結果に責任を持つ"という意識でしょうか。
加藤尚彦は、折角、決算行政監視委員会委員に任じられたのですから、各省庁の『国家決算』意識、いいかえれば"当事者としての結果責任意識"についてもできるだけ議論しモニタリングさせていただくつもりです。
行政監視・モニタリングをする対象は全省庁です。おかねの使い方はもちろん重要ですが、また『決算』は単におかねの使い方に限った問題ではありません。私は文部科学委員会委員としてもこどものたばこ問題、受動喫煙の問題を最も重要な政治課題のひとつだと考えています。国が決めたことの根本は法律です。外交の場合条約です。法律のつくりっぱなしは道路やダムのそれよりも、目に見えにくいだけに結果責任を問われにくいものです。
たばこに関していえば、健康増進法に関して各省庁のその後の取組み方について、WHO包括的枠組み条約批准に関してその後の各省庁の取組み方についてなどが決算行政監視委員会で私が監視すべきテーマです。単なる行政監視では立法府にあるものとして当事者意識の欠落とも言えます。まず隗よりはじめよ。行政監視にとどまらず法の理念、条約の理念に添った積極的な運用を決算行政行政監視委員会での質疑、国会法74条にもとづいた質問趣意書では可能な限り促していく所存です。
そのことが『国家決算』ということば・概念が『国家予算』という日本語同様私たち日本人に少しでも浸透することに貢献できれば望外の幸せです。
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