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マサーズ・マインド・スピリット
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マザーズ・マインド・スピリット:WHOたばこ規制枠組条約
●郵政民営化審議拒否について
みなさんこんにちは。加藤尚彦です。今回もできるだけわかりやすく国政報告させていただこうと思います。
みなさんも報道などで既にご存じのことと思いますが、郵政民営化法案の出し直しを要求し、民主党は審議拒否。国会は事実上ストップしました。政権交代への強い重いで決断したとご理解ください。
小泉政権のすすめる郵政民営化は、構造改革の締めくくりということで進められていますが、国と国民の大切なお金がどう使われるか、そして民営化でどういう結果が期待できるのかが全く不透明なままです。
国際社会の金融活動をもしっかり見極め、私たちのお金がどのように使われていくのかをしっかり見極めてからでも郵政民営化は決して遅くありません。
●暖かさ・優しさについて
さて、今の国会の状態を緊張とするならば、今日はあえて緊張と対をなす緩和に通じる“暖かさ・優しさ”の話をさせていただこうと思います。
私は「マザーズ・マインド・スピリット」を政治信条に掲げてまいりました。
“マザーズ・マインド・スピリット”これには「おかあさんの愛情。こどもに対する愛情」をもって政治に臨むという気持ちを込めた言葉です。
では、具体的にマザーズ・マインドがどのように政治にかかわってくるのでしょうか。
●ファーザーズ・マインドと大阪万博
先ず、ファーザーズ・マインドについてお話させてください。
戦後日本は高度経済を遂げましたが、私たちの中にはどこかに“お父さんが頑張ったおかげ”という気持ちがあるのではないでしょうか。
例えば、1970年の大阪万博。当時は「人類の進歩と調和」を掲げていましたが、その実エコノミック・アニマルといわれようが日本のお父さんたちが頑張って、日本を世界に売り込んで、日本が一丸となって「人類の進歩と調和」にキャッチアップしてきました。
そのようなファーザーズ・マインドのそのおかげで豊かな今日があるといっても間違いありません。
その一方で、ファーザーズ・マインドのおかげで、バブルの後第二の敗戦とも言われる底の見えない不況や漠然とした不安が払拭できないでいる今日があるのかもしれません。
ファーザーズ・マインドを否定する気は毛頭ありませんし「頑張るお父さん」は今後も大事です。そもそも私もお父さんの一人です。
しかしながら、今後は“マザーズ・マインド:おかあさんの優しさ、おかあさんのような愛情”がもっと全面に出てよいのではないでしょうか。
●マザーズ・マインドと愛知万博・そしてアフリカ議連
2005年愛知万博(3月25日〜9月25日)は“愛・地球博”とも呼ばれています。大阪万博がファーザーズ・マインドで日本を世界に売り込んだのであれば、今度はマザーズ・マインドをもって世界に恩返しする番ではないでしょうか。(お母さんは子供を育てるのに見返りを求めるでしょうか。こどももみんな育ててもらったことをとりわけおかあさんに感謝しながら成長して、自然と恩返しの気持ちをもつのではないでしょうか。)
政治家加藤尚彦の軸である外交では、アジアを掲げ続けました。
少し前にアフリカのある国の駐日大使とじっくりお話する機会があって「日本の国会でアフリカが大きくとりあげられたことがない」「愛知万博にはアフリカから約30ヶ国が出展を予定するが、日本政府はあまりにも冷たい」ことなどをお聞きしました。
加藤尚彦現場主義!さっそく愛知万博に足を運んでみました。
メインゲートからは不便なところにありました。アフリカ館への出展は28ヶ国、あとアフリカの独立館が3ヶ国です。
アフリカ館の28ヶ国はそれぞれ小さなブースに細々と出展していました。既に2ヶ国が出展をとりやめていました。そのスペースが歯抜けのようにも見え、シャッター通りと揶揄されることもある日本の商店街が彷彿とされるようでもありました。
しかし、アフリカ各国のスタッフは底抜けに元気でした。“アフリカ館を救わねば”と少々意気込んで愛知万博に乗り込んだのですが、アフリカ館の人々と写真を撮ってアフリカンパワーをいっぱいいただいたようで、こっちまで明るくなって横浜に戻ってきてしまいました。
地元商店街の活性化などを考える時や、最近元気がないと感じる時、愛知万博に行ってアフリカ館を応援してください。アフリカンパワー、アジアパワーで元気になること請け合いです。
ただ愛知万博を主催するわが国の姿勢は相変わらず「大企業館は高く評価し、アフリカ館はほとんど無視」これは大阪万博を成功させて、高度経済成長をデザインしてきたと自認するこれまでの経済産業行政・自民党政権の姿勢そのもの。
どちらかといえば、できる子がかわいいファーザーズ・マインドを象徴するようにも思えてなりません。
「みんなかわいい」これはマザーズ・マインドの基本ではないでしょうか。
*アフリカ議連
先のアフリカ国の駐日大使からは「アフリカ館に出展する国への助成金が一国あたり20万円」と聞いたかにも記憶します。(英語でしたので桁数の聞き間違いかもしれませんが)
アフリカから大使閣下の少し寂しそうなお顔を拝見しながら(もし、わが国が本当にこのような助成金を国連に加盟するアフリカ30ヶ国に対し設定できるような感覚では、国連の常任理事国入りは覚束ない!)と直感しました。
そして早速民主党国会議員の仲間に呼びかけてアフリカ議連を立ち上げました。アフリカ議連の会長には鳩山由紀夫さんをお迎えし、藤谷裕久議員をはじめ40名の国会議員の賛同を得ることができました。
●マザーズ・マインドと外交・教育
加藤尚彦が政治信条に掲げるマザーズ・マインド、具体的にいうと「マザーズ・マインドが世の中を変えると信じる」ということです。
少々悲観的にいうと「マザーズ・マインドでしか、もう日本は変えられない」ということかもしれません。
このマザーズ・マインドを有権者の皆さんにもなんとか共有いただきたいという思いはずっとありました。
「では具体的にどのようにして?」という問題には実は悩まされてきました。ところが昨年、大きなヒントをいただきました。ある女性のおかげです。
その人こそが「WHOたばこ規制枠組条約」の立役者、元ノルウェー首相グロ・ハルレム・ブラントラントさんです。
私の政治の主題は当初より「外交と教育」です。
大学・大学院で政治学を学んだころも、政治家藤山愛一郎先生の門をたたいたころも、市会議員のころも、もちろん国会に議席をいただいた時も「外交と教育」です。
私の中では「外交と教育」はしっかり結びついているつもりでしたが、どこか「外交と教育」は別々のもの(セクショナリズム!後述します)という意識がなかったわけではありません。
ところが昨年、しっかりと「外交と教育」が結びつくヒントもいただきました。これもグロ・ハルレム・ブラントラントさん、まさにマザーズ・マインドのおかげです。
●WHOたばこ規制枠組条約
私は「こどもによいことは何でもする」を教育のモットーに掲げてまいりました。
中でもたばこは重要なテーマです。「たばこは非行への入り口!」「こどもをたばこから守る!」「未成年喫煙は防止する!(お父さんのように叱りつけるのではだめ、ともかくマザーズ・マインドで)なども主張してきました。
ところが「外交と教育」のうち、もうひとつの場である外交委員会で「WHOたばこ規制枠組条約」が諮られました。
加藤尚彦独自の直感が働きました。WHOたばこ規制枠組条約の背景・経緯を調べました。(条約を所轄する外務省の感覚では「WHOたばこ規制枠組条約」も処理すべき案件の一つかもしれません。まさしく外交セクショナリズム!)
わが国は国連中心外交を掲げています。21世紀は国連を筆頭にさまざまな国際機関を中心とする外交の時代となるのは間違いありません。
であるならば、それにともなって国連のあり方に限らず、すべての国際機関のあり方、条約のあり方、そもそも外交のあり方も根本的に考えなおさなければならないと、私も常々考えておりました。(しかし、具体的にどうやって?)これも大きな悩みでした。
「WHOたばこ規制枠組条約」には、21世紀のわが国の外交のあり方をも根本から変えてしまうようなヒントも隠されているように思えてなりません。
WHO(世界保健機関)は、国連の“直下型”国際機関であり、「健康」における世界の総本山です。
その総本山で「たばこを“健康に対する害悪”と位置付けて、世界保健機関が管轄する枠組条約という形で規制する」これは世界の歴史、世界の外交史をひもといても極めてユニークな発想でできた条約です。
この条約では、子供の健康、胎児の健康、女性の健康にも深い配慮が伺えます。そのようなWHOたばこ規制枠組条約に世界中が賛同し、まったく新しい形でたばこ規制が世界が遵守すべき約束として現実のものとなってしまいました。(表現の不適切さ不謹慎さをわきまえずに、外交に直下型の大地震が走ったとの見出しをつけたいほどのできごとです。)
それができたのは、98年WHO事務局長に就任したグロ・ハルレム・ブラントラント元ノルウェー首相の政治手腕によるものと断言してよいと思います。
ブラントラントさんは1939年生まれの女性、オスロ大学医学部をでた小児科医です。
来日中のブラントラントさんの話を直接うかがう機会がありました。「確かに、たばこ産業界は大きな壁でしたが、WHO枠組条約にとっての最大の敵はセクショナリズム(部門主義)でした。これはWHO条約に限らず政治家として、女性としての人生を通していえることです」というブラントラントさんの言葉に今度は私が衝撃を受けました。
ブラントラントさんにやり玉をあげられたセクショナリズムこそが男の本性:ファーザーズ・マインドの本質かもしれません。
私が教育の柱だと信じて疑わなかった“こどもをたばこから守ること”をあっさりと外交で、それも“国際機関の条約”で推し進めてしまう。ブラントラントさんにとって、マザーズ・マインドにとって外交も教育も、こどもを守るという大切な目的の単なる手段、単なる部門に過ぎないのかもしれません。
手段と目的をはきちがえることも多いセクショナリズムは男性の象徴、私の中のファーザーズ・マインドも“健康のマザー・テレサ”ブラントラントさんに心地よくぽっきり折られてしまいました。
より多くの人々にとってよい世の中にかえていく。おそらく、どんなお父さんもみんな賛成です。
ただファーザーズ・マインドのぶつかりあいではおそらく無理です。
マザーズ・マインドへの根本的な転換、セクショナリズムに捕らわれない発想の転換が必要ではないでしょうか。
これはブラントラントさんの「健康」に限らず、外交、教育、環境、さらには経済、軍事、あらゆる「部門」でいえるのではないでしょうか。
それも理論・理屈だけではだめ。ブランとラントさんが実践した「WHOたばこ規制枠組条約」には世の中を変えていくためのヒントが数多く含まれているように思えてなりません。
●おわりに
この4月大村はまさんという国語の先生が98歳でお亡くなりになりました。
大村はまさんは横浜・元街小学校、捜真女学院のご出身。東京女子大学では新渡戸稲造学長(武士道の作者、前5000円札の顔)にも将来を嘱望された女性教育者です。
ブラントラントさんが健康のマザーズ・マインド伝道師とするならば、96歳まで国語の先生であり続けた大村はまさんは、まさしく「教育のマザー・テレサ」です。
次回は大村はまさんを紹介させていただきながら教育についてお話させていただく予定です。
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